【メモ・仕事術】何を目的に?仕事の質と生産性を上げるメモ術

生産性を上げるメモの方法のアイキャッチ

仕事をしている皆さん、メモを取れと言われたことはありませんか?そしてこう思いませんでしたか?

なんでそんなにメモ取れっていうの?覚えてたらよくない?

こんな方こそ、本記事を読んでいただければと思います。

こう思っている方はおそらくメモを有効活用できていません。

私はA4用紙を使ってメモを取っていますが、毎日2枚程度はメモで使用します。

以前メモが私の生活を変えてくれた話を書きましたが、今回はもう少し踏み込んだ具体的な仕事中のメモ術について書いていきます
過去記事は<こちら

メモを習慣化してから圧倒的に仕事が楽になった経験を活かして本記事では以下の内容を書いていきます!

  • 仕事中なぜメモを取るの?
  • 目的別メモの取り方・意識すること
  • 具体的なメモテクニック
目次

メモをとることの目的は何?

よくメモを取れと言われたことがあると思いますが、みなさん、何を目的にメモを取るのか意識できていますか?私はこれまでメモをとってきた経験から、仕事をしている最中にメモを取る理由は主に以下の3つに大別されると思っています。

なんとなくイメージがつく人も多いかと思いますが、これをもっと深く考えたことがありますか?

記憶の助けとなる

ここで重要なポイントは自分の記憶力を過信しない。ということです。

人間の記憶は曖昧不正確!メモにより正確な記録を残しておくことができる。

みなさんは1週間前に食べたものを正確に書き出すことができますか?

朝昼晩すぐに書き出すことはできないと思います。

私たちの周りには到底記憶できない量の情報が飛び交って常に取捨選択をしているため、大切な情報でも忘れてしまうことが多々あります。特に仕事中は忘れてはいけない多くの情報が飛び交い、時間の経過とともに曖昧さが増していくのです。

そこでメモの出番です。

記憶の大幅なリソースを無理に確保しなくても、後から重要な情報や決定事項を過不足なく思い出すことができます。さらに、正確性が求められる内容もメモとして残しておけば、勘違いなく思い出す・取り出すことができるのです。

例えばこの目的で取るメモは以下のようなものがあります

会議の内容、上司からの指示、持ち寄り課題、締め切り日 など

曖昧である記憶に頼ると、こういった大切な情報を間違えて記憶し、曖昧に思い出し、結果的に仕事のミスにつながり不要な時間がかかってしまうのです。

私も以下のような場面がありました。

あれ?〇〇さんとの待ち合わせ場所って△△だっけ?◻︎◻︎だっけ?

この曖昧さで「きっと△△だったはず・・!」と思いちゃんと出会えたから良いものの、勘違いしていたら大変なことになっていました。さらに私たちの脳には記憶を惑わせる情報がたくさん入っています。

  • いつもは◻︎◻︎なのにな
  • 前回は18:00だったなぁ
  • あの時こうしたから今回もこうでしょ

こんな風に過去の体験に基づいた記憶は普段私たちを助けてくれることも多いです。一方で正確性という観点においては私たちを惑わせる情報となることもあります。

しっかりとメモをとって正確に記憶できるようにすることが、仕事の正確性も高めてくれるのです。

集中力と理解力の向上

みなさんは自分のコンディションを保って集中モードに入ることができますか?私は無理です!日によってコンディションも体調も変わります。そこでお助けアイテムとしてメモを使います。

手を動かして記録することで集中や理解を助けてあげる

会議や研修、顧客との打ち合わせなど、仕事中は話を聞く場面が多くあります。

そこでみなさん、こんな状態に陥ったことがありませんか?

  • あ〜眠くなってきたなぁ。と眠気に襲われる
  • あ、なんか美味しそうな匂いする〜と注意が散漫になる
  • さっきなんだったっけ?と前の会話に固執して今に集中できない

ただ、話を受動的に聞くだけでは、こんな風に意識が散漫になったり、重要なポイントを聞き逃してしまうことがあります。

この状態をメモを取るという行為により軽減できるとしたら、活用しない手はないですよね?

メモを取るという行為は聴覚にほとんどを依存してしまう会議の場で、複数の五感を刺激することができ

ただ話を聞いているだけでは基本的に私たちは聴覚だけしか使っていない状態となります。受動的かつ五感も刺激できないとなると集中モードに入ることは難しくなります

しかし、メモを取ることで視覚・触覚を同時に使用することができます。こうすることで五感が刺激され脳は活性化し、より情報に意識を向けやすくなります。眠気の防止になるのもありがたいメリットです。

脳に適度な刺激を与えて退屈感や眠気を飛ばし、集中モードに切り替えることでより、内容が深まります。さらにこれだけではありません。

後述しますが、メモを取るときに全てをメモすることは不可能です。

書くべき情報を取捨選択することで大切なものが何かを意識しながら話を聞くようになるため。理解力の向上も期待することができます。

この情報を取捨選択するプロセスは、自分のこなすべきタスクを取捨選択し、仕事を効率化していくための良い訓練にもなります。何が重要か、何がそうでないかを瞬時に判断する能力は、仕事の様々な場面で役立ちます。

この目的でとるメモは以下のようなものがあります

研修内容、上司からの仕事のアドバイス、新しい仕事内容

このような場面では内容を理解することに重点をおいたメモが必要となります。特に新しいことを学び続けるためにはこうしたメモという道具を活用することで何倍も質を高めることができます。

思考の整理とアイデアの創出

企画会議やアイデア出しの場面で難航してしまったことはありませんか?そんな時にも私たちを助けてくれるのがメモというものです。

思考をクリアにし、新しいアイデアを産み出す環境が整う

みなさんは仕事中にふと別の作業に関する良いアイデアが浮かんだことはありませんか?

大抵良い案が出てくるのは少しリラックスした時や、その事象から少し距離を置いた時です。しかし、目の目に別の集中したいことがある場合、そのアイデアはすぐに消えてしまいます

そこでメモを使うようにしてください。

仕事中に浮かんだアイデアや、考え事をメモに書き出すことで、いったんそのアイデアを頭の中から取り出し頭の中を整理することができます。

アイデアは、ふとした瞬間に浮かび、すぐに消えてしまいがちです。良いアイデア!と思うと別の仕事をしていたとしてもそのアイデアの方に意識が集中してしまいます。

これをメモに書き出しておくことで、後から見返すことができるという安心感から目の前の作業に集中できます。

さらに、一度アイデアをメモに書き出して時間を置くことによりさらに発展させたり、他のアイデアと組み合わせたりすることができます。

また、会議中にメモを取りながら、自分の意見や質問を整理することもできます。その場では何も発展しなくても、後に同じような状況の会議があったときに過去にメモしていたアイデアや意見が活きるかしれません。

この目的でとるメモは以下のようなものがあります

新商品アイデア、バグ解決までのルート、授業案

どちらかといえばクリエイティブな方向でのメモの使い方となります。

単に記録としてだけでなく、新たな付加価値を生み出すためにもメモは有効な手段となります。

ここからは、目的を達成するためにどんなことを意識して何を書けば良いのかということをもう少し踏み込んで記述します。

記憶の助けとなるメモの取り方について

記憶の助けとなるメモの取り方についてはまず以下2つを意識してください。

  • メモを取るタイミングを意識する
  • メモを見返す習慣をつける

メモを取るタイミングを意識する

まず、記憶を助けるメモの取り方については基本的に以下の3つのタイミングを意識してメモを作成してください。

  • 会議や打ち合わせなど情報発信の場では、リアルタイムで記録する。
  • メモの作成後すぐに、重要なポイントを強調する
  • 疑問点や不明点が出てきた時はすぐに記録する

基本的に、記憶を助けるメモとして重要なことは”すぐに”メモをするということです。

正確な情報を保持していられる期間は私たちが思っているよりも短いと考えておいたほうが良いです。

特に数字には要注意です。

納期の日付、締め切り、発注数、そのほか明確に数字が示されているものは基本的に間違えてはいけないものが多いです。

決して間違えないようにしっかりとその場でメモを取ってください。

そして打ち合わせや会議が終わったらすぐにメモを見返して整理する習慣をつけましょう。

打ち合わせ中や会議中はその場で簡潔なメモを作成していくことになります。口頭よりも圧倒的にメモを書くほうが時間がかかるため、メモを整理しきちんと装飾する時間は取れない状況になることがほとんどです。

しかし、せっかくメモをとってもとりっぱなしで雑多な状態のままにしておくのはメモの効果半減です。

記録を見返すときに時間がかかり、必要な情報がどこかわからなくなる。

せっかくメモを取ったのにこんな非効率の塊のような状態になってはあまりにももったいないです。そこで、メモを作成した後はすぐに色のペンやマーカーで重要な部分を強調しておくようにしましょう。

そうすることでメモを見返した時に一目で重要な部分がわかるようになります。

また、この見返すという行為は後の効率化のみでなく、会議が終わった後に重要ポイントを再度脳内で確認することで、重要な内容を記憶により強く残すことができます

さらに、仕事中や会話中に生じた疑問や不明点もすぐに記録しておきましょう。これまでの経験を思い返してください。

会議中「後で調べよう!」と思った時ちゃんと調べたのは全体の何%くらいですか?

恥ずかしながら私は10%くらいです。あとで、と思ったことは高確率で忘れてしまいます。

後でがいつになるかもわからない状態で適当に後でと思ってしまうんですよね。しかし、これをメモしておくことによって見返したタイミングでしっかりと後での時間が保障されることになります。

メモを見返す習慣をつける

記憶を助けるという意味でメモを取るという行為の次に意識して欲しいことはこの”見返す習慣をつける”ということです。

見返す回数が多くなるほど、情報は脳内でより強固なものとなる

メモをするという行為自体に記憶を助ける効果はもちろんありますが、見返さなければせっかく取ったメモを有効活用できているとは言い難いです。

見返さなければ記憶は時間経過とともに曖昧になります!

しっかりと見返す習慣をつけましょう。私がお勧めしたい見返すタイミングは以下の2回です!

  • 仕事が始まる2.3分前
  • 夜寝る前

まず仕事が始まる2.3分前についてですが、あまり仕事開始ジャストに席につく人はいないのかなと思います(もちろんジャストに仕事の席に着くその効率重視の行動もまた良いと思います)。

働く人の多くは仕事開始の2.3分前には席について仕事できるぞ〜という状態が整っていることと思います。その時に前日のメモを見返すようにしてください!

昨日はこれをやったなぁと思い出すことができたり、そういえば前回の会議で今日の話が出てきたなともう少し前のメモを振り返ったり

仕事開始前に短時間見返すだけで、その日の仕事内容やタスクの把握漏れがなくなる可能性が大幅にアップする

本当に大切な記憶したい情報をメモしたときは夜寝る前に見返すようにしてください。

人間は寝ている間に記憶を脳に定着させている

正直、仕事のことを寝る前に考えるのは気が引けると言う人もいるかと思います。実際私もそうです!そのため、毎日とは言いません。

ただ、仕事をする上で逃したくないな、覚えていたいなと言う大切な情報を記憶したい時には試しに見返してから寝るようにしてください!

これを実践してから私は朝起きた時にその記憶が浮かんでくることがよくあります。

そうすると”メモをとった時”に加えて”夜寝る前””朝起きた時”と短期間で2回情報を復習することができます。

1回話を聞くのと、+αで2回復習するのとでは記憶の持ちが違うことは容易に想像できますよね!

短時間でも良いのでこの見返すと言うテクニックを使って、膨大な情報を抱えている脳みその記憶を助けてあげましょう!

集中力と理解力向上のためのメモの取り方について

メモを取ることは、受動的に情報を聞き流すのではなく、能動的に情報処理に関与することを促します。この能動的な関与が、意識を話の内容に向け、集中力を高める効果を発揮します。そのために意識すべきことは3点です

  • 情報を構造化・体系化して記録する
  • 疑問点を明確にすることを意識する
  • 意見や考察を追加する

情報を構造化・体系化して記録する

集中力と理解力向上の観点では実際に見た、聞いたものをそのまま書き写すのではなく、情報を構造化・体系化することを意識してください。

構造化・体系化とは?と言う方のために2つの意味と少しの相違点を以下引用で記載します。

体系には「秩序や規制に基づいてまとめられている状態」という意味があり、ビジネスシーンでも活用可能な言葉です。

(途中省略)

体系化と似た言葉に「構造化」があります。構造化は物事を要素ごとに分類して整理すること

体系化とは何か?企業で体系化を成功させる方法と注意点まとめ!
https://lp.flouu.work/media/IHmOPt8d#index_m3s7c6tr

この2つを意識することにより、今まで受け身で聞いていた話をより能動的に解釈しようと頭を働かせることができます。することができるようになります。

話を聞いていると自然と意識は話から逸れていき思考がとまり気づけば睡眠の世界へ・・なんてことを経験した人も多いのでは?と思います。

この状態は紛れもなく思考が止まっていて話を聞けていない状態となっています!

ではどうすれば良いの?ということですが、最初はそんなに深く考えなくてOKです。

ただ、情報の羅列を行うだけでなく、記号、図解、マッピングなどを意識的に取り入れてください。簡単に以下のようなフランクな感じでOKです。

  • 関係がありそう!線で繋いでおこう
  • 反対の意見だから向かい側に書いてみよう〜
  • 大事そう!⭐︎をつけておこう!

このくらいの気軽な感覚で良いです。しかし、こうして情報同士の関係を意識することで初めのうちは慣れなくて余裕がないかもしれませんが、徐々に関係性を表せるようになり階層など話題の構造を可視化することができるようになってきます。

そうなると私たちは情報に集中することができ、さらに理解を一段階深いものにすることができます。

疑問点を明確にすることを意識する

こちらは理解力に強く関係している部分です。普段仕事や会議の場でこんな状態になったことはありませんか?

わかったと思ってたのになぁ〜何もわからんかったなぁ

さらに会議中にこんな状態になっていませんか?

ん〜何にもわからん。さっきのなんだったんだ?

心当たりがある方も多いのではないかと思います。これは当たり前のことだと思っています。

いくら真剣に話を聞いていても会議や打ち合わせ・研修の場では次から次へ話題が移り変わり自分の中に落とし込む前に進んでしまいます。特に異動してすぐや職場が変わってすぐはわからないことだらけですよね。

ひとまず話についていくために必死に聞いて、でも途中でわからなくなって・・・実際終わってみれば何も自分の中に入っていなかった。こんなことも多いと思います。

そんな時こそ、余裕がないからこそ、メモをとってください!

そして、簡単で良いので自分の中にハテナが浮かんだところに印をつけるようにしてください。

そうすることで見返した時に何がわからないかわからない状態を防ぐことができます。さらに私が大きなポイントだと思っているのはこちらです。

一時的に理解を諦めることができる

どうしてもついていこうと思うと、1つのわからないことに意識を奪われて次の話題に脳が切り替わらない。結果的にその1つの疑問から全てがわからなくなるということが多々あります。

しかし、わからないことをメモに書き出しておくと、後で調べる(質問する)ことができます

その情報は今は考えなくて良いと切り替えることが可能になる

この状態を作ると次の話題に脳みそを切り替えることができて、わかる話題とわからなかった話題を適切に判別することができます。

疑問点をメモすると言う行為により、1つの疑問が全てをわからなくさせると言う状態から脱出できます。そして、情報の整理もできて会議や打ち合わせ全体の理解度がグッとあがります。

意見や考察を追加する

これはメモをすることに慣れてから少しステップが上がった段階です。メモを取るときに以下のことを追加して書くようにしてください

  • 議題についての自分なりの意見
  • 議題にたいしての考察

少し難しいかもしれませんが例えば私は以下のような文言でメモしていることが多いです。

このアイデアは〇〇が強み
一方で△△が弱い

〇〇が上がっていない要因→シーズンでは?
=季節ごとの需要がかなり変わりそう

このような意見・考察を追加しようとすることで、より能動的に意識を会議や打ち合わせに参加させることができます。また議題について自分の考えを深めることもできて、さらに多角的な視点を持つことができます。

実際にこの意見や考察を口に出してメンバーと共有するかどうかは問題ではありません。自分の中でしっかりと考えてみると言う行為に意味があります。

私は決定事項などの情報共有の場でこうした意見や考察をメモするようになってから、後の会議や打ち合わせで質の高い意見を出せる確率が増えたと感じています。

受け身で聞いていた時は意見を出すことも一苦労でしたが、この習慣のおかげで、自然と意見を考えられるようになりました。

また、常に自分の頭を働かせているので少し疲れるくらい集中して話を聞くことができます。

ここからは補足的な要素ですが、研修での謝辞なども意見を交えて伝えることで「よく話を聞いてくれてるな」という言葉をいただくことも増えました!

思考の整理とアイデアの創出のためのメモの取り方について

ここからは少しこれまでとは違うかもしれませんが、私が一番メモの恩恵を受けていると感じられる思考の整理・アイデアの創出についてです。このために意識すべきことや効果的なメモの使い方は以下の3点です。

  • 構造化・体系化して思考の整理をする
  • 思考が停滞した時に過去のメモを活用する
  • 複数人でブレインストーミングをする

構造化・体系化して思考の整理をする

理解力の部分で構造化することについて触れたので簡単に思考の部分についてだけお話しします。

例えばみなさん、こんな経験はありませんか?

会議中に議題がバラバラになって収拾がつかなくなり結果的に何も決定できず終わってしまった。

「あれ?いつの間にか議題が変わってる。これはなかなか時間がかかるぞ〜」と思うとき、ありませんか?これは口頭で意見が交わされるような会議でよく起こります。

気づいたら話題が変わっていて元の話題と関係のない議題にすり替わっている場面です。

大体の場面において当事者はなかなかこの現象に気づけない

もちろんこの状態は思考を広げる意味で良い作用をもたらすことはありますが、時間がタイトな会議や忙しい時期の会議ではなるべく避けたい状況ですよね。

ここで、最初に明確に目標を書いて体系化しながらメモを取る習慣をつけていると、まず話が本筋から逸れたときにその事実に気づくことができます

気づけば元に戻すことができます。実際に私はこの意識でメモを取るようにしてから会議中に「すみません一度話題を〇〇まで戻しませんか?」という提案をできるようになりました。

思考が停滞した時に過去のメモを活用する

アイデア出しや企画を練る段階で行き詰まることはよくあることだと思います。そんな時に活躍するのがメモです。

脳内でアイデアが浮かばなくなった時に過去のメモからアイデアを拝借することができる

メモはその時にあったことを記録するのみではありません。見返すと言う行為について前述していますが、過去にとっていたメモを見返して「あの時こんなアイデアがあったな」という自分の中の思考の選択肢を増やすこともできるのです。

また、同時にあの時こうだったから今回は逆の方向で攻めよう!など、根拠のあるアイデアも出しやすくなります。

行き詰まっている時は過去の経験やアイデアなど全て出し切った気持ちになっていることが多いです。

しかし実際に見返すとこれが漏れていた!こんなこともあった!と言う場面が多いです。

既存のアイデアでいいの?と思うかもしれませんが、既存のものから発展させて良いものを作っていく。というのもまた仕事においては重要な手法となります。

過去のアイデアを無駄にしないためにも何かが行き詰まった時、ふと自分の書いた軌跡を辿ってみてください。

複数人でブレインストーミングをする

アイデア創出においての典型的な例がこのブレインストーミングだと思います

ブレインストーミングとは?という方のために少し説明を。

複数人で行うアイデア発想法の一つです。会議の中で参加者が自由にアイデアを出し合い、それを整理・活用するための手法として広く使われています。

「ブレスト」としても広く知られ、ビジネスをはじめさまざまな分野で活用されています。

ブレストとは? ブレインストーミングのやり方や意味、4原則を簡単に解説https://www.lucidchart.com/pages/ja/brainstorming

色々調べるとさまざまなコツが出てきますが色々と試して個人的に効果のあった方法を以下に記載していきます。

まず大切にしていたことは禁止事項や注意点の共有です。

  • 絶対に出てくるアイデアを否定しない
  • 自由な発想で思いついたことが全て正解!不正解はない。
  • 質よりも量を大切にとにかく書く!
  • いつでも追加OK!他の人のアイデアを受けて思いついたものも大切にする

ブレインストーミングの手順は簡単に以下の通りとなります

方法は様々なので興味のある方は追加で調べてみてください!

STEP
付箋になるべく多くアイデアを書き出す

質より量!ということを複数回共有したくさんアイデアを出す
関係の有無など細かいことは気にせずとにかくいろんなこと書いて量が確保できるようにする

STEP
書き出したアイデアを共有する
STEP
会話しながらアイデアを整理していく

似ているものを同じ箇所にまとめたり、分類して整理していく。

この方法でなぜアイデアが創出できるの?と言う理由を私しは以下のように感じています。

  • 絶対に否定されない安心感が生まれる
  • 質を意識しないことで埋もれてしまいそうなアイデアを発掘できる
  • どんな意見が多く出ているのか、少数派が何かなど視覚的に整理できる

アイデアを出す場において特に①の安心感は重要になります。総じて良いアイデアというのはある程度のリラックス状態に生まれることが多いです。否定されるかもしれない緊張感の中良いアイデアが生まれる方が稀です。

さらに普段なら言えない「こんな意見で良いのかな?」と表に出さずに終わってしまう意見もこのブレインストーミングでは表出化させることができます。

普段の会議とは少し一線を画して「今日はブレインストーミングをしよう!」という場を設けることで、これまで各人の脳内で消えていったアイデアを掬い出し新たなアイデアを創出することができるかもしれません。

ここからはこれまで書いた目的を果たすための具体的なテクニックや手法について簡単にたくさん記述していきます。

実践して自分にあった方法を探してみてください!

目的を果たすためのメモのテクニック・手法

基本的なメモテクニック

メモを書くにあたっていかに時間をかけずに記録できるかというのは重要なポイントかと思います。そこで基本的なメモのテクニック(工夫)を6つ紹介していきます。

箇条書きで書く

基本的に会議中やリアルタイムのメモの場合、文章で書く時間はありません。そして、文章で書く必要もないのです。

そこで、箇条書きを基本としてみてください。

キーワードやフレーズをできるだけ多く漏らさないように記録することを意識してください

記号や略語を活用する

例えば自分でルールを作って記号をつけたり略語を使うと、メモにかける時間が大幅に削減するためおすすめです。

例えば私はこんなものを使っています。

記号意味
重要
←→しかし
◻︎結論
疑問点
締め切り

意味の部分を見ても直感的にわかると思いますが、言葉で書くと漢字というのはあまりに時間がかかります。そんな時は簡単な記号にしてみましょう。メモの効率が大幅アップするはずです。

漢字を書かずにカタカナで書く人も多いです

図やイラストを活用する

先ほどの記号や略語と似ている部分もありますが、言葉だけで説明しにくい複雑な情報や、視覚的に捉えたほうが理解しやすい情報は文字で書くことにこだわらず、図やイラストを活用しましょう。

特にフローチャートやグラフなどは、文字で書くのが難しく後から見返しても意味がわからない!となることが多いため、図やイラストを上手に活用していきましょう。

図やイラストを使うと少しメモが楽しくなってgood

絵心なんて関係ありません!メモはあなただけのものです。ぜひこの方法でメモを効率的に、かつ少し楽しいものにしてみてください!

色分けを活用すする

これは私が簡単かつ初めに実践した手法です。

複数の色を自分でルールを決めて活用することで、一目で必要な情報や手に入れたい情報を探すことができます

例えば私はタスク→青キーワード→赤追加や補足→緑と色分けしています。

というふうに日頃から色分けしてメモを取るようにしています。その場にボールペンしかない場合は上記のように後からマーカーや下線で色分けするようにしています。

こうすることで一気に情報整理の効率が上がるのでぜひ自分ルールを作成して色分けするようにしてください。

フレームワークを活用する

メモを取るときに何を漏らさず書くべきなのんかわからないという人は以下の3つのどれかを意識して書くことをお勧めします。

PREP  = Point(要点) Reason(理由) Example(具体例) Point(要点)

5W1H  = When(いつ) Where(どこ) Who(誰) What(何) Why(なぜ) How(どうした)

PDCA  = Plan(計画) Do(行動) Check(確認) Action(行動)

こうしたフレームワークを活用すると、何を書けばいいの?どの情報を残せばいいの?という余計な思考を取り除くことができます。

議題や内容に合わせて自分でフレームワークを使い分けてみてください。

余白を多めに取る

メモをするときに初心者のうちに一番苦労した工夫がこれです。

余白が多いと気になってしまう。もったいない。つめて書こう。

という状態に私は何度も陥っていました。しかし、メモはあくまで見返す前提で書いています

詰めて書くと見返したときに追加情報を補足することができません!

特に後から調べようと思っていたのに余白がないと、別ページに書くことになります。そうすることで日時や他のファクトと調べた情報を分離しないといけなくなり情報同士の関係性が絶たれてしまいます

そうならないためにも、最初は慣れないかもしれませんが、余白を多めに取るように意識してください。

こんなとり方もあります!メモ術5選

ここからは具体的なメモの手法になっていきます。

せっかくメモをするのであればいろんな手法を試して自分にあった効率的なものを見つけてください!

いくつか恥を忍んで写真を載せます。
これくらいの雑さで初めはOK!と気楽に目安にしてください。

マインドマッピング

中心となるキーワードから放射状に連想されるキーワードを書き出し、線で結んでいく手法がマインドマッピングです。

これは思考を視覚化し、構造化するのに効果的な手法です。

キーワード間の関連性を視覚的に捉えることができます。また、書いているときに関係するものを線で結ぶため、自ずと全体像を把握しやすくなり、情報の関連性に気づきやすくなります。

キーワード連想

あるキーワードから連想される言葉を次々と書き出していくのがキーワード連想です。

これは主に発想を広げアイデアを出すためのトレーニングになります。連想ゲームのように、言葉から言葉へと自由に思考をジャンプさせることで、意外なアイデアにたどり着くことがあります。

また、この時に関係ないかな・・・という不安は持たないようにしてください!

とにかく浮かんできたものが正解!のマインドで多様なキーワードを出すことが新しいアイデアの源になります。

アイデア・インキュベーション

アイデアを特定のテーマについて集中的に書き出すのではなく、一度テーマから離れて別のことをしたり、時間を置いたりすることで、潜在意識の中でアイデアが熟成されるのを待つのがアイデア・インキュベーションです。

これは特に書き方の形式などあまり意識せずに行うことが多いですが、私はよく「日付」「天気」を追加情報として記載することが多いです。

しっかりと時間を置いて別のことをする時間を確保することで、集中している時には出なかった無意識的な発想やひらめきが生まれやすくなります。

ビジュアル・シンキング

難しく単語にしていますが要するに、言葉だけでなく、図やイラスト・記号などを活用してメモを取るのがビジュアル・シンキングです。

視覚的な情報処理能力を高めることができ、創造性を刺激するのに役立ちます。絵を描いたりグラフを作成したり色を塗ったり・・・そういった工夫をしてくことで、右脳的な思考を活性化し、言葉だけでは表現しにくいニュアンスやイメージを捉えることができます

さらにこうした遊び心を取り入れることでメモを義務化せずに楽しんで取ることができます!

アイデアバンク

日々の業務や生活の中で思いついたアイデア・気になったこと・インスピレーションを受けたことなどを、テーマごとに分類して記録しておくのがアイデアバンクです。

これを作成しておくと、後からアイデアを探しやすく、再利用しやすくなります。

特に趣味で受けたインスピレーションは意外と仕事に役立つことも多いです!

普段からメモを習慣化してたくさん自分のストックを増やしましょう!

まとめ:メモには様々なメリットがある

今日はメモの目的とそれを果たすための意識や工夫を紹介しました。

最初のうちは慣れないため、全てを実践する必要はありません!

しかしメモの目的だけは意識してください。もう一度整理しておきます。メモを取ることの大きな目的は以下の3つです。

  • メモは記憶を助けてくれる
  • 集中力と理解力を上げることができる
  • 思考の整理とアイデア創出に役立つ

デジタルが強い今の社会でアナログなこのメモという道具はもしかしたら少し敬遠する対象になるかもしれません。めんどくさいなと思うこともあるかもしれません。

しかし、メモを取ることの目的を考え、その目的をしっかり意識できると仕事での成果や効率は大きく変わります

自分のできることから、効果のありそうなことをぜひ実践してみてください!

参考サイト:
体系化とは何か?企業で体系化を成功させる方法と注意点まとめ!
https://lp.flouu.work/media/IHmOPt8d#index_m3s7c6tr
ブレストとは? ブレインストーミングのやり方や意味、4原則を簡単に解説https://www.lucidchart.com/pages/ja/brainstorming

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

5年間教員をした後、「子ども達を支えるためにはまず大人から!」と思い、学校で使えるシステムを作成するエンジニアになるべく奮闘中
【取得資格】
・小・中(理科)・高(理科) 第1種教員免許 ・司書教諭資格
・基本情報技術者 ・AWS クラウドプラクティショナー

コメント

コメントする

目次